引き算から生まれた美しさ
多くの川が流れる、墨田区錦糸町に松徳硝子の工場はあります。
水の都として栄えた東京は材料の運搬にこの川を利用し隅田川を中心に繁栄してきました。
明治初期には欧州の近代技術を取り入れ多様なニーズに対応するようになり硝子は東京の地場産業として発展します。
松徳硝子は電球用ガラスの生産工場として1922年創業。その後ガラス食器へ主要製造を移行し電球製造で培った薄吹きの製法に磨きをかけ、より美味しく飲むことにこだわった「うすはり」を完成させました。
うすはりは誤魔化しのきかないシンプルなデザインが故にちょっとした粗が目立ってしまします。
彼らは常に変化し続けるガラスを管理する為、窯焚と呼ばれる専門の職人が24時間体制での徹底した品質管理を行い、各工程における職人の高い技術と連携により「うすはり」は作られます。
味覚・触覚・視覚で感じる「うすはり」は松徳硝子のモノづくりに対する真摯な姿勢とこだわりから生まれた至極のグラスです。