現在の空間に溶け込む達磨
群馬県高崎市鮮やかな赤色が印象的な、日本人には馴染み深いだるま。
農業の副業として作られ、特徴は眉毛は鶴、髭は亀を表現され、吉祥、長寿の動物に例えられその縁起の良さから昔から親しまれてきました。
この地域は養蚕や絹織物産業で栄え、養蚕の守り神として祀られるようになり、やがて一般家庭へと広まり、さまざまな願かけが行なわれるようになっていきました。
冷たく乾燥した上州名物「空っ風」が、
紙を張る、色を塗る、一つひとつの工程に
適した風土で、職人の技がだるまに命をふきこんだ伝統工芸品です。